お客様の声

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星1つ星1つ星1つ星1つ星なし かん様
2024/04/26

両翼のvpoの弦 アメリカ帰りのクーベリック 素敵な組合せですね。

星1つ星1つ星1つ星なし星なし 石曽根 肇様
2023/12/17

ビバルディのOp3-10は 私が小学生の時に大学生や社会人のアンサンブルに加えてもらって第4バイオリンを担当した思い出の曲です. その時練習に使ったのがこの演奏でした.
弓をたっぷり使った演奏スタイルはもはや骨董品ものですが その合奏力は今聴いてもすばらしいものであると思いました.ラージデッカの盤も今回はサーフェスノイズが少なく良好でした.手元にある国内盤より少しS/Nが良いでしようか.

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 田中弘之様
2023/09/08

やっとカラヤン指揮ウィーンフィルの喜歌劇「こうもり」を購入することが出来ました。(デッカ)矢張り聴きごたえがありますね。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/30

スヴェトラーノフがソビエト国立交響楽団を指揮した、チャイコフスキーの「悲愴」。スヴェトラーノフという人は、昔TVでその指揮姿をちらっと見かけたぐらいで、きちんと聴いたことがなかった。ソビエトが崩壊してロシアになっても精力的に活躍したようで、よく知らないのが恥ずかしい限りである。
「悲愴」というと、どうしてもムラヴィンスキーとの比較は避けられないと思うが、簡単にまとめると、貴族的で鋭く繊細なムラヴィンスキーに対して、庶民的で丸みがあってやや大らかなスヴェトラーノフということが出来るかと思う。また、前者には要所で激しさがあるが、後者にはあまりないということも言える。
さて、スヴェトラーノフの「悲愴」。第1楽章は、序奏が深く沈み込み、心にしみ入るように始まる。主部に入っても沈んだ感じは続く。第2主題は甘美さというよりも、はかなさを感じさせる。展開部は抑制の効いた激しさである。第2楽章は、静かな美しさが印象的。暗さのある安らぎという感じである。第3楽章は、勇壮な感じはもちろんあるのだが、どこか沈んだ気分がある。後半はけっこう盛り上がるが。第4楽章は、やさしく甘美な悲しみが心にしみる。しかし、感情に溺れることはない。全体的に、抑制された上品な演奏である。貴族的ではないが、上品な庶民という感じがする。
録音は各パートが鮮明に聞こえるが、クールではなく、あたたかみがある優秀なものである。ソ連のメロディア原盤を、仏EMIが出したもので、音が上品。演奏の上品さに見合っている。
しばらく以前に購入して以来、事あるごとに聴いている愛聴盤である。演奏に抑制が効いているせいか、飽きがこない。良い出会いであった。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/23

ルーマニア出身で、国際的に活躍し、N響に客演したこともある指揮者コンスタンティン・シルヴェストリ。その彼がフィルハーモニア管を振った、フランクの交響曲である。この曲はフルトヴェングラー/ウィーンフィル、バルビローリ/チェコフィル、ジュリーニ/ベルリンフィルなどを主に聴いているが、このシルヴェストリ盤は未聴であった。さらに言うと、恥ずかしながら、シルヴェストリの指揮するもの自体を聴いたことがなかった。前から気になる指揮者だったので、このお店でこのレコードを見かけたのを幸いに、勉強のため購入した。
第1楽章は、開始が丁寧で、深遠な感じがする。主部に入ると、決然とした雰囲気が漂う。弦を中心に、オケ全体に重々しさがある。ここまで暗いのも珍しい。第2楽章は、寂しさ、わびしさを強調した、彫りの深い演奏。聴いていて孤独感を感じる。その孤独感は、作曲家のものか、指揮者のものか、聴いている自分のものか分からない。第3楽章は、音楽の雄大さが良く表現されている。明るさと暗さの交錯の具合が見事だ。そして、そこに何か、底知れないようなものがある。全体として、確かな充実感に満ちた名演である。
録音は、個々のパートよりも、オケ全体を捉える傾向を持ったもの。その点が、今から見れば個性として評価できる。オケの厚みがしっかり届いて来るのも良い。
素晴らしいレコードである。シルヴェストリと良い出会い方が出来たと思う。そのことに感謝しつつ、大事に聴いていきたいと思う。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/17

バドゥラ=スコダが、古楽器オケのコレギウム・アウレウムを弾き振りした、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。私にとって彼は、ベートーヴェンとシューベルトのピアノソナタ全集をフォルテピアノで完成させた人というイメージが強いが、このような録音もしていた。ちなみにこれが、この曲を古楽器で録音した初めてのレコードということである。その意味で貴重だ。
第1楽章は素朴でなおかつ格調高い。バドゥラ=スコダのフォルテピアノは音が細やかで美しい。それがおだやかな古楽オケと絡むありさまが面白い。強弱のめりはりもある。カデンツァは、ベートーヴェン作→コーダで終わった後に、ツェルニー作→コーダで再び終わる。ツェルニーを聴きたくなければ、針を上げれば良い。第2楽章は大げさにならずに、抑制された感じで演奏されている。フォルテピアノとオケが互いを思いやるような対話をしている。第3楽章は堂々としながらも繊細で優しい。精神的に高い楽しさというものが良く表現されている。全体として、おだやかな繊細さに満ちた、深みのある演奏である。
このレコードには、第4コンチェルトが終わった後に、同素材を用いた幻想曲op.77が収録されている。美しく面白い曲であり、バドゥラ=スコダの演奏も充実している。マイナーな曲だが、名曲のように懸命に演奏している。
録音は各楽器をクリアーに捉えようという傾向を持った優秀なものである。特にフォルテピアノの古楽器的な音が鮮やかに聴こえてくる素晴らしさがある。
良いレコードだと思う。ときおり耳を傾けている。出会えて良かったし、購入出来て良かった。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/17

古楽器オケであるコレギウム・アウレウムのメンバーにより構成される、コレギウム・アウレウム四重奏団によるベートーヴェンの15番op.132。何となく良さそうだと思って購入した。第1ヴァイオリンはガルネリを、第2ヴァイオリンはアマティを、ヴィオラはグランシーノを、チェロはガグリアーノを弾いている。古い楽器ばかりで、カルテットの響きに調和が取れている。
第1楽章は荘重な感じで始まる。優美な悲痛さといったものが良く表現されている。深い感情表現が出来ている。第2楽章は落ち着いた優雅さが良く出ている。丁寧さが目立つ演奏である。第3楽章は深い祈りの表現に打たれる。神への謙虚な愛に満ち溢れている。長く持続する歌が見事である。ここまで透徹した演奏はなかなか出来るものではない。第4楽章は明るいが、元気良さよりはやはり落ち着きを感じさせる。第5楽章は抑制された哀しみが心にしみる。深さを持った歌心がある。全曲聴き終わった後に、しみじみとした感動が残る。
録音は残響が長めで、どこか神秘感がある。個々の楽器よりはカルテット全体を捉えようという意図が感じられる。
総じて、演奏も録音も優秀と言える。あまり頻繁には聴いていないが、時に非常に聴きたくなる。こんな良いレコードに出会えて良かったと思っている。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/10

巨匠シューリヒトが、フランス国立放送管弦楽団を指揮した、シューベルトの「未完成」とハイドンの「ロンドン」。シューベルトは1963年のブザンソン・フェスティバル、ハイドンは1955年のでのモントルー・フェスティバルでのライブ。
シューリヒトは好きで、いろいろCDを持っているが、この二つのライブは未聴であった。2年ほど前に、このお店で安めの値段で出ていたので、勉強のために購入。ときおり耳を傾けている。シューリヒトをLPで聴くのは、これが初めてであった。
A面の「未完成」。第1楽章は、もの哀しさが極まっている。優美は優美だが、それよりも内面的な深さと厳しさを重視している。何か“運命”といったものを感じさせる。第2楽章は、安らぎの中で追憶にふけるような趣がある。しかし、そこにはやはり哀しみというものがあって、それが深みをもたらしている。二つの楽章に統一感のある演奏だ。
B面の「ロンドン」。第1楽章は、序奏からして緊迫感が凄い。それは主部に入っても続く。楽しさよりも格調の高さを感じさせる。第2楽章は、寂しさをはらんだ安らぎというべきか、複雑な感情を表現している。このような表現で、この指揮者にかなう者はないと思う。第3楽章は、楽しさと格調が一体化している。躍動感も十分。第4楽章は、白熱具合が凄い。聴いていて、精神が高揚する。全4楽章を通して、レベルの高さとテンションの高さが保たれている。
2曲を聴いて思うのは、やはりシューリヒトは真の巨匠であるということである。
録音はかなり優秀。ライブのリアルさが十分捉えられている。マスタリングも鮮明である。モノラルの集中力が素晴らしい。
これは非常な名盤だと思う。購入して本当に良かった。大事に取り扱って愛聴していこうと思っている。宝と言っても良いぐらいである。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/10

高名なチェンバロ奏者であるワンダ・ランドフスカ女史。モダン・チェンバロの開発指導者でもある。気になる存在でありながら、不勉強で聴いたことがなかった。2年ほど前にこのお店でこのアルバムを見つけ、勉強のためにと購入して聴いている。独ELECTROLAの復刻再発盤Dacapoシリーズの一枚で、A面にはハイドンのクラヴィーア協奏曲第11番が、B面にはモーツァルトのピアノ協奏曲第26番「戴冠式」が収録されている。女史はハイドンではモダン・チェンバロを、モーツァルトではモダン・ピアノを弾いている。ハイドンの指揮はユージェーヌ・ビゴー、モーツァルトの指揮はワルター・ゲールである。オーケストラはともに未詳。
ハイドンは、チェンバロが繊細かつ歯切れが良い。ここぞという所での力強さもある。チェンバロも上品だが、オケも上品である。両者の絡み合いが見事である。ハイドンのこの曲はこんなに深かったのかと気づかせてくれる演奏である。
モーツァルトは、ピアノがロココでギャラントである。弾き方がなめらかで、音がビロードのように美しい。時代様式と深い感情移入を両立させている。オケも優美かつ深みを持ってピアノと対話する。感動的な演奏である。
録音はSP時代の音だが、DacapoシリーズのLP化で良い音になっている。ノイズが軽減されており、問題なく聴ける。SPはSPで良い音だったのだろうが。
とにかく、聴いていて楽しく、勉強になる一枚である。出会えて良かったし、安く購入できて良かった。これからも大事に愛聴したい。

星1つ星1つ星1つ星1つ星1つ 近藤 富様
2023/08/10

ベートーヴェンのラズモフスキーの3曲は、普段バリリとウィーン・コンツェルトハウスをCDで愛聴している。世評の高いアルバン・ベルクは、どこか味わいに乏しいような気がして、ぴんと来ない。この3曲は好きなので、他にも凄い演奏に出会いたいものだと常々思っている。このイタリア四重奏団のセットは、ふと興味をひかれて買ってみた。
第1番は、雄大なスケールが良く表現されている。聴いていて楽しい。第2番は、深刻で厳粛な雰囲気に満ちている。「悲愴」ソナタに通ずる要素が良く表現されている。第3番は、躍動感に満ちており、聴いていて楽しい。メロディとリズムが高次元で融合された演奏である。
全体的に言って、イタリアの団体はドイツ系の団体に較べて、ベートーヴェンを演奏するのにハンデがあると思うが、この四重奏団は良く頑張っていると思う。確かな充実感に満ちた好演奏と言って良い。厳しさには少々欠けるが、優美さがそれをカバーしている。こういうベートーヴェンもあって良いだろう。これからも時に聴いていきたいと思う。

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