【絶賛発売中】
<書 籍・限定300部>
「グレイリスト」/阿部昌和(著)
上下巻セット
GREYLIST2022
「グレイリスト」/阿部昌和(著)
上下巻セット
GREYLIST2022
オーディオマニア・レコードマニア垂涎の名店「グレイ」の店主阿部昌和氏が、90年代からヨーロッパ中を漂泊して仕入れた、貴重なヴィンテージレコード 1万5000枚を通信販売用にカタログ化した「グレイ・リスト」(1993年1月~2012年11月)の完全書籍版。すべてのレーコードには、阿部氏自身が幾度も聴いた上で、小島政二郎かくやの魅力的な紹介文を掲載。それぞれのレコードには、その無二の文章と録音データ、スタンパー、マトリクス、イコライザーカーブ等の詳細データが添えられており、資料的価値も高く、ドキュメントとしての読み応えも存分の内容。
(キングインターナショナル)
※…メーカーの都合により、発売日が変動する場合がございます
※…メーカーの都合により、発売日が変動する場合がございます
【内 容】
★ 1 万 5000 タイトルの紹介本文の他さらに付属印刷物として
・仏盤 / 英盤 番号順リストと対比表(故正井氏による資料)
FALP-ALP/FBLP-BLP/FCX-33CX/FC-33C/SAXF-FCX-SAX-33CX/ASDF-FALP-ASD-ALP
番号順 + 対比表リスト
FHX/FJLP/Les Discophiles Francais DF/ Pathé DTX DT PCX/ODEON ODX OD
番号順リスト
・レコード各社の歴史とレーベル変遷
・リストあとがき集
・略語説明
[ 阿部昌和氏より ]
Grey List は 1993年1月から2012年11月までグレイレコード通販リスト全74冊分を番号順に編集して所収してあります。また通常の再生では違和感がある盤にイコライザーカーヴを表示しました。初期盤再生で避けて通れないのがカーヴの選択です。
忘れられたレコードを聴いていると、未知の演奏のジャングルに分け入る気分になります。蛇あり、トカゲあり、ワニあり、極彩色の小鳥も見えてきます。クラシック音楽は決して「きれいごと」などではありません。欲と静けさと激しさが絡みあって楽譜に映し込まれたものです。ですからクラシック音楽はエロスをずいぶんと隠し持っています。古いレコードを聴くと、体が生き生きとしてくるのもそのせいかもしれません。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、と書きました。これは正直な日記です。
<著者プロフィール>
阿部昌和(あべ・まさかず)
1952 年千葉県銚子市生まれ。40 歳からヨーロッパ各地のレコードコレクタとの交流により、貴重盤を日本に持ち帰り grey list で通信販売を開始。スイスTHORENS 社製レコードプレイヤを修復する技術を習得し、トーレンスプレイヤのリストアで高い評価を現在も受け続けている。英GRAMOPHONE/ICRC誌に連載執筆(1995-6)、Coup d’Archetレーベル設立に協力。TESTAMENT社にも助言。アナログレコード・オーディオの世界的名伯楽。
ブログ銚子の散歩道 http://blog.livedoor.jp/thorens
【仕 様】
上下巻セット(3200 頁以上)
B5 版上製
小口三方染め
布張り
限定 300 部
【店主より】
今回は、私も愛用している「グレイリスト」の紹介をさせていただきます。
以下は、ステレオサウンド誌の当店の広告ページからの抜粋です。
これは、1993年1月から2012年11月にかけて、GREY RECORD(グレイ レコード)が発行した通販リストをまとめたレコード愛好家のための書籍である。
グレイレコード(GR)の代表である阿部さんは、私の大先輩で約20年の間先ほどの通販リストを74冊発行された。
そのリストに掲載された内容は、単なる商品説明にとどまることなく、録音データ(収録日時、場所)、録音プロデューサーやエンジニア、マトリクスやスタンパー情報、阿部さん自身の試聴記、そして試聴に使った機器や採用したイコライザーカーブまでと、徹底したものだった。
それは、カタログの域を超え、「レコード百科事典」と言えるほどだった。
私もその何冊かを入手し、大切に保管して私自身の「重要資料」としてカタログやウェブページを作る際には参考にさせていただいた思い出がある。(もちろん今でも。)
それが、まとまって一冊(上下二巻)書籍として発行された。
早速手に取ってみた。
上巻と下巻、あわせて3200ページを超える、装丁も豪華な圧倒的な書物である。
先ほどお話しした、データの豊富さはもうこれ以上は望むものがないというほどであるが、さらに素晴らしいのは、阿部さんの試聴記である。
単なる感想文ではなく、そのレコードが録音された背景や演奏者やスタッフの気持ちや苦労などがわかりやすく書かれていて、読んでいるとそのLPが録音された時代にタイムスリップしたような気持ちになるのは、私だけだろうか。
またオーディオ的にも、最近よく話題になるイコライザーカーブの話も詳しくレコードを聴かずに読んでいるだけでも、決して飽きることがない。
税込み66,000円と決して安くはないが、レコード鑑賞を生涯の友とされる方にはお勧めの一冊である。
グレイリストの目次
上巻
序 小野寺弘滋(前ステレオサウンド編集長)
まえがき 阿部昌和
本書の読み方
Grey List(0-D)
(同じレコードでも、その個体差や試聴用の機器によって
感想が違ってくるのが非常に興味深いです)
クラシックLPレーベル忘備録
(各レーベルの歴史や変遷について非常に良くまとまっています)
下巻
本書の読み方
Grey List(0-D)
フランス盤番号リスト
(フランス盤のLPとイギリス盤の番号対比表:例 FALP→ALPなど
非常に貴重なリストです。マニア必見!)
あとがき集
(阿部氏のリストのあとがきをまとめたもので、
オーディオや音楽についての非常に貴重なエッセイ集としても、
資料集としても楽しめます)
参考文献
20220408/20220510頃